みなさん、こんにちは。みなちかです。
人間ならば誰しも何かしらの『弱点・欠点・短所・苦手』を持っていると思います。そこに、コンプレックスを抱え、現実から目を離している人も多いことでしょう。
結論から言うと、それは大きな間違いです。非常に勿体ないと私は思います。日頃の小・中学生の授業で、私は常に塾生達に言っている言葉があります。
自分の弱点を見つけたら喜んでください。
人よりもできないものがあったら喜んでください。
弱点や欠点や短所や苦手なものを嫌なものだと決して思わないでください。
何故かって?
君はその分、人より成長できる部分をたくさん持っている。
同じような弱点や欠点や短所や苦手を持っている人の気持ちが分かる。
これってすごいことだと先生は思うよ。
『弱点・欠点・短所・苦手』は克服するものではありません。
実は、最強の武器になるものなんです。その武器を持てば人の倍強くなれます!
一体どういうことなのか?私の考えを書いていきたいと思います。
もくじ
弱点や苦手を克服 逆転の発想
その1.弱点・欠点・短所・苦手を武器にするメンタル
『弱点・欠点・短所・苦手』 というワードは長いので、この行以降、代表でどれか1つのみを使います。(どれも似たような意味ですから)
一般的に世の中の流れとしては、
他人の短所に対して⇒バカにする、怒る、改善するように迫る などの傾向
自分の短所に対して⇒コンプレックスを持つ、改善するのは難しいと考えている などの傾向
があると考えています。
『お前、こんなこともできないのか!!』なんて叱られてみたり。。。
『どんくさいんだよ』と罵られ、いじめられたり。。。
『あーあ、自分なんて生きている価値無いのかなぁ』と鬱になってみたり。。。
しかし、
そんなことは断じてありません!!!
私の周りにいる大人達はみんな短所があります。皆さんの周りを見回しても短所が無い(見つからない)完璧な人間なんてほぼいないんじゃないでしょうか?
これからは、次のような3つの強メンタルを持ちましょう。
- 短所があることはデメリットじゃない。それだからこそ人間なんだ。
- 短所は長所の倍以上の価値がある。努力次第で短所は長所に絶対変えられる。
- 大切なことは自分がその短所にしっかり向き合い、活かせるかどうか。
例えば、ある数学の先生は中学生の頃、数学が大の苦手でした。しかし、苦手なことでもあきらめずにたくさん勉強して、大学も理系に進み、ついには数学の先生になりました。自分が中学生の頃に苦手だったり、できなかったところが良くわかっているので、塾生達からはどの先生よりもわかりやすいと言われ、非常に人気があります。
また、ある人は現在建築士として働いているのですが、小さい頃は非常に不器用だったそうです。工作をすると1人だけ不細工なものが出来上がり、クラスのみんなからバカにされていました。悔しくて母親に工作付録付きの『小学3年生』みたいな本を何冊か買ってもらい、その付録と同じように別の厚紙に線を引き、切り取って、組み立ててたくさん練習したそうです。
上記2人は短所をしっかりと生かして現在の自分の仕事にしている良い例だと思います。しかも、できない人の気持ちが他の人よりずっと分かるので、決してできない人や不器用な人に対して『何でできないんだ!』とは言いません。ですから人に好かれます。人気者になります。
強いメンタルを持てば弱点・欠点・短所・苦手 は大きな武器になるのです。
その2.弱点・欠点・短所・苦手を武器にする行動
メンタルが準備できたらあとは行動です。
『どうせやってもできないんだ!』と途中であきらめるのはやめましょう。
出来なくて当たり前。時間をかけて1つずつ出来るようにしていくのです。
一気に全部やろうとすると失敗します。
◆勉強に関していえば、次の2つのやり方を推奨します。
- 嫌いなもの(苦手)だけをやらずに好きなもの(得意)も織り交ぜる
- 苦手なものは毎日『ほんの少しだけ』やる
1に関しては、嫌いなものはすぐに飽きてしまうので、嫌いなものだけをやり続けるのはうまくありません。得意なもので気分転換を図ります。
2に関しては、特にモチベーションが上がると最初は凄い勢いでやるんですが、日が経つとやっぱり飽きてしまうんですよね。
『まだできる。もうちょっと勉強したいな』くらいで終われるのがベストです。
大切なことはできるだけ『毎日やる』ことです。
最近はスマホのアプリでも楽しく学習できる教材が増えてきています。昔のように問題集をジーっと眺めている必要もなく、ストレスを感じずに学習ができます。そういうものも利用するといいでしょう。
◆同じ悩みを持つ人と悩みを共有し、お互いに切磋琢磨することも効果があると思います。
身近に同じ悩みを持つ人がいれば、『自分だけではないんだ』と安心し、くじけそうになった時に励ましあうことが出来るからです。
ただし、2人そろって『ムリゲーだよねー 遊び行こ!』とか言って、そろってあきらめてしまったのでは何にもなりませんねwそこはちゃんと前を向きましょう。
あと、気をつけなければならないのは、短所がある人に限って、ものすごく出来る人に憧れて、その人のマネを安易にしてしまうことです。
出来る人のマネをすることが悪いと言っているわけではありません。自分のレベルを考えずに同じように行動すると失敗します。もっと言えば『愕然とした差に立ち直れなくなります』
まずは出来ることから。時間をかけて、あれこれやってみると良いと思います。
もともと苦手なものですから、当然要領は悪くなるし、失敗もするでしょう。全然うまくなんか行きません。でもそれが全部後々の財産になります。
同じようにうまくいかなかった人が周りに出てきたときに『自分も苦労したんだよね』と力になれることもあると思います。
纏めると、『毎日少しずつ前進する。失敗してもあきらめない。』
当たり前なことですが結局ここにたどり着きます。
その3.終わりに
鍛冶職人が一級品の刀を作る時には時間がかかります。
鉄を打っては炎で柔らかくし、また打っては柔らかくする。その繰り返しです。
時間をかけるからこそ、一級品と言われるものが産まれるのです。
できないことは決して恥ずかしいことではありません。できないことは将来最強の武器になる可能性があります。逆転の発想で明日から頑張ってみてください。
できないことを隠し、それに向き合わないことは非常に勿体ないことですから。
ところで、これを読んでいる皆さんは『弱点・欠点・短所・苦手』の対義語をすべて言えますか?
え?簡単? ちょっと考えてみてください。 あ ググるのは禁止ですよ^^
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どうですか?
苦手⇔得意 短所⇔長所 欠点⇔美点(利点) ですね
では弱点は?
そうなんです。残念ながら日本語には『強点』という言葉がありません。
英語のストロングポイントがこれの対義語でしょうか。
弱点には対義語がありませんから、もはや比較される対象ではありません。
私の考えでは弱点=個性です。
弱点が個性ならば、似たような意味の苦手、短所、欠点も=個性です。
君たちが欠点だと思っている部分は実は、一人ひとりが持っている個性だ。
その個性を他の人がとやかく言える資格なんてない。
きっと、いつか君たちの個性が誰かのために役に立つ日が来る。
君達の個性はきれいな光を放つ宝石になる。
だから、今から少しずつ磨いておこう。
誇れる自分の宝となるためにね。
こうして、今日も授業を締めくくっています。
今日の記事が何かの役に立てばうれしいです^^
では、また。
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