中学受験はするべきか

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みなさん、こんにちは。みなちかです。

さて、本日は、中学受験についてのお話です。

保護者との面談の際、実際に、『中学受験てどうなんですか?』とよく聞かれます。

うちの塾は残念ながら中学受験を扱っておりませんが、私自身は今の塾を始める前まですっと中学受験の生徒達も教えていました。

埼玉県の公立中学校で言えば難関と言われる市立浦和中学校の合格者も出しています。

自分のお子さんが中学受験が出来そうなのかそうではないのかをご両親が判断することは非常に難しい問題です。ですから、中学受験専門塾に行って無料の学力診断テストを受けたりします。

過去記事↓

『中高一貫』という響きは悪くありません。6年間かけて難関大学の入試突破を目指すという謳い文句に、つい『なるほど』と頷いてしまいます。しかし、この多様化した現代において中学受験が本当に最適解の1つなのでしょうか?

中学受験はするべきか否か

完全に私的な意見となりますが、結論から言えば、

私は、ある条件に当てはまる生徒以外は中学受験に関して基本的にはおすすめしておりません

勿論、中学受験そのものを否定しているわけではありません。中学受験そのものには意味と価値があると思います。本人の学習意欲の高い生徒であれば、通常の公立中学校に行くよりもよっぽど価値があることもそこには存在するでしょう。

しかし、残念ながら誰もが行けるわけではなく、上位の中学校は小学生にとって本当に厳しい勉強をしていかなければ合格できないということも事実です。受験者本人が勉強が好きでどうしても受験をしたいと思うのならばトライしてみてもいいでしょう。

私が、中学受験を基本的におすすめしない理由は以下の4つです

理由その1.良い大学に行くことよりも何をするかの方が価値がある時代だから

皆さんも感じていると思いますが、時代は常に変化をしています。昭和の時代は学力偏向型、終身雇用制などが一般化され、学力を高く持ち、一流大学に入って、一流の会社に勤めることが最良の選択の1つでした。しかし、平成、令和と時代を変えた今、それらはほぼ無意味なものと化しています。

仕事というのは本来、お金を稼ぐことのために行うものです。生活のために、時にはつらいことも嫌なことも経験しなければなりません。しかし、現代では、その仕事自体が多様化してきています。

好きなことでお金を稼げる時代とでも言いましょうか。特に若い時であるならば、やりたいと思うことにチャレンジできる時代になってきています。お金持ちになりたいのであれば、勉強して、良い会社に入るより、YouTubeを本気でやったほうがいいかもしれません。聞いた話だと、登録者が10万人いれば毎月およそ50万円くらいの収入があるそうです。(2日に1回くらいの投稿で)

ゲームが上手ならば実況するのもいいでしょう。SNSでフォロワーをたくさん抱えている高校生が年間1000万の稼ぎがあるというニュースも本日流れていました。

稼ぐための手段に、昔では考えられなかったことがたくさん出てきています。そしてたくさん稼いでる人の共通点は『やっていることを楽しんでいるかどうか』のようです。

少子化により、若い人たちが働ける場所はどんどん広がってきています。ある程度のスキルがあれば、就職できない、働けないという人はいなくなるのかもしれません。

現代は、学歴よりもスキルの方がよほど重要だと感じます。

理由その2.高校受験を経験してほしいから

中学受験をする主に目指す小学5年生~6年生という時期は、人間的にもまだまだ未熟な部分があり、どうしても何かに打ち勝つための精神が足りない場合も多く見受けられます。

勿論、周りがそれをフォローするのですが、結果的に何かに頼りながらの受験になりがちです。

高校受験は中学2~3年生が主に対象になってきますが、このころは自我も芽生え、ある程度の困難は自分で乗り越えていく教育になります。頼るものがない中での学習は確実に人間を成長させます。

高校は最終的に自分がココと決めた場所に行くことが多いので、中学受験とは違い、自分主体で行動することが出来ます。

高校受験は人の成長に欠かせない要素満載のイベントであると私は考えます。

中高一貫校に行くということは、この高校受験を経験しないということになり、それはそれで単純に勿体ないと個人的には思います。

理由その3.中学受験で燃え尽きてしまった生徒を何人も見ているから

中学受験の勉強は熾烈を極めます。

特に上位の中学校受験ともなると、毎日が勉強漬けになります。他の小学校6年生が友人と遊んでいる間も勉強です。朝起きて勉強、昼食べて勉強、夜食べて勉強。こんな生活をずっと続けていくことも珍しくありません。

そして受験して合格しても、さらに勉強は続きます。上位の中学校になればなるほど更なる量の勉強が自身にふりかかります。そして中学生で自我が目覚めパンクしたりします。

勉強のし過ぎで色々な欲求がパンクしてしまうのです。今まで我慢してきたことが完全に我慢できなくなり、制御できなくなります。当然、勉強もしなくなるので、学校の授業についていけるわけもなく、転校したり、再び塾に来たり。という流れを何度も私は経験しています。

子供に罪はありません。しかし、無理したことが後になって返ってくることもあることは覚えておいてください。

理由その4.その他

・中学受験専門塾に通うとなると思っている以上に費用がかかる(上位中学を狙うなら年間で150万円くらいかかるところもあります)

上位の中学校に関しては非常に倍率が高いため、それだけ費用をかけても受からない場合の方が多い

・家庭内の協力がどうしても不可欠。夫婦で夜遅くまで仕事をしている家庭だと意外に厳しいケースがある。

まとめ

中学受験をするということは、小学生の遊びたい盛りの時期に学習を強いることになります。まだ精神的にも肉体的にも完成されていない時期に色々なものを『我慢』する必要が出てきます。

中学受験はするべきかどうか

ある条件に当てはまる生徒以外は中学受験に関して基本的にはおすすめしておりません。

ある条件とは、

  • 勉強が大好きで、もっともっとたくさんのことを知りたい。
  • 友達と遊ぶよりゲームするより勉強が楽しい。
  • 中学受験の勉強が面白くてしょうがない
  • レベルの高い学校で切磋琢磨したい
  • 何より自分が中学受験をしてみたい

というように、本人がとにかく勉強が大好きでよくできるということが条件です。

『親御さんが中学受験をお子さんにやらせたい』という類の選択肢はありません。

本人が やっていることを楽しんでいるかどうか 理由1でも書きましたがこれが重要です。

勉強が好きならば、トコトン勉強をして、自分のスキルをガンガン上げていくと良いと思います。

中学受験は高校受験より厳しいです。間違いなく。

やるからには覚悟が必要です。生半可な気持ちでは特に上位の第1志望はまず受かりません。

率直な気持ちです。

小学校と中学校の勉強はとても大切です。基本的で必要な学習は必ず誰もが習得する必要があります。最低限の教養やモラルを身につけることは、将来の社会活動を円滑に行うために必要です。

そして、子供の時に家族と過ごす時間や、友達と遊んだりする時間も同じように大切だと私は思います。

様々な経験をすることでたくさんの考えを持つことが出来ます。子供達は子供達らしく元気に生活してほしいと思います。

私の塾は子供達に、勉強も運動も遊びも頑張ってほしいという願いのもとに作られました。

子供達それぞれのフィールドで楽しく全力で生きてほしいと切に願います。

では、また。

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