【中学生保護者様向け】高校入試に合格するまで必要な準備5選

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みなさん、こんにちは。みなちかです。

本日は タイトルにあるように【中学生保護者様向け】高校入試に合格するまで必要な準備5選です。今回も色々と書きだしてみたら重要なことが14個ありましたが、今回もそれを BEST5形式にギュッと濃縮します。中学生のお子さんをお持ちの保護者の方必見ですので長くなると思いますが最後まで是非ご覧くださいm(_ _)m 中学生(特に2・3年生)ならばお子さんと一緒に読んでいただいてもO.K.の内容になっています。

【中学生保護者様向け】高校入試に合格するまで必要な準備5選

第1位 現状の把握と自己管理の必要性

成績が悪いと『塾に行こう』とか『新しい問題集を買おう』とか『赤ペン先生カモン!』とかすぐに自分以外のものや他人を頼ろうとしてしまいがちです。でも、ちょっと待ってください。まずは、自分一人で出来ることは本当に無いのでしょうか?実はあるはずです。そして、これが最も大切なことなのです。まずは自分でもできることから始めてみましょう。

『でも、自分では、現状は分からない』と生徒達は言います。

小学生ならそういうこともあるでしょう。しかし、中学生になればある程度『自己管理』出来ていなければなりません。例えば、定期テストの提出物はどこの中学校でも、自分でやって、〇つけして提出が基本です。これは完全なる自己管理です。

以下現状把握のポイントです。一緒に考えてみましょう。

  1. 規則正しく就寝・起床が出来ているか。(しっかりと睡眠時間は取れているか。夜遅くまでゲームなどしていないか)
  2. 毎日の学習時間はきちんと取れているか。
  3. 自分の身の回りが散らかっていないか。(学習環境の確保&整理整頓ができているか)
  4. 優先順位を決めて行動できているか。(時には欲求に逆らうことが出来ているか)
  5. 学校生活において通知表で悪かった部分を直す努力をしているか。

上記は正直、塾や他人の力ではどうしようもない部分です。しかし、読んでみたらわかる通り『確かに必要だ』と思うのではないでしょうか?塾に行かなくても、問題集を買わなくても上記5つを修正すれば成績が上がる場合があります。上記を改善してさらにその上を目指したいのであれば塾も良いでしょう。

逆に上記を改善せずに、塾に通ったところでなかなか成績が上がらないという場合もよくあります。私が塾生を受け持つ時にはまずは上記の話から入ります。

1~3に関しては文の通りです。夜遅くまで起きていて、学校で1日中眠くて、しかも部活でヘトヘトになれば当然勉強どころの話ではありません。そしてそれによって毎日の学習時間がとれていなければ成績は上がりません。どこに何があるかわからないようなめちゃくちゃな部屋で『さぁ調べ物をしよう』などという気にもなれないでしょう。

4に関しては、例えば『見たいテレビがある』vs『明日までにやらなければいけない課題』です。成績が良い人は課題を先にやります。見たいテレビは録画します。成績が悪い人は欲求に勝てません。全部見終わったらやろうとします。

考えてみてください

A『これ(課題)が終わればご褒美(TVを見られる)がある』

B『ご褒美を先にいただいて満足。めんどくさい課題だけが残る』

どっちが課題に対してモチベーション上がるんでしょう? 優先順位の基本は『面倒くさいものが先、楽しみは後』の方が効果があります。(すべての項目の優先順位について言っているわけではありません。あくまで中学生の勉強に限ってです。)

人間は面倒なことより楽なこと楽しいことを優先したい動物です。その欲求に是非勝ってください。

5についてですが、皆さん通知表見ますよね?通知表で最も大切なのは5段階評価ではなく、観点という項目です。さすがに観点を全部書くのはちょっと骨が折れるので今日はやめておきますが、例えば英語ならば

  • コミュニケーションへの関心・意欲・態度
  • 外国語表現の能力
  • 外国語理解の能力
  • 言語や文化についての知識・理解

という4項目にそれぞれA~Cまでのランクが付きます。Aが一番良いです。オールAなら基本的に5が付きます。Aが2つでBが2つなら大体4。オールBなら大体3ですね。この中でCが付いている項目はしっかり直す必要があります。特に一番上の『関心・意欲・態度』はどの教科にも入っていますが、これがCの場合、ちゃんとした態度で学校の授業を受けていない、または提出物が出ていない、または出してるけど非常に雑で丁寧でない、などの可能性があります。簡単に言えば先生にあまりよく思われていないということです。これはすぐにでも直すべきでしょう。Bの項目は『普通』という位置づけです。やっていることは間違っていないと思うので『より丁寧に・精度を上げる・ミスをしない』など、更に改善できそうなところがあれば考えてみましょう。

第2位 目標の設定とそれを達成するための期間の設定

中学生にとって目標はとても大切です。ただし、長期的な目標を自分で設定する必要は全くありません。短期的な勉強の目標を常に設定できているかどうかの方が大切です。それは、

『短期的な目標の積み重ねが後に大きな目標に必ず結び付く』からです。

ですから中学1年生の、例えば今の8月くらいに『○○高校に行けるように今から頑張りなさい!』と言ってもほぼ「暖簾に腕押し」です。それよりも、『10月に漢字検定の5級のテストがあるから、この問題集を一緒にやり切って合格しよう』とする方が現実的です。

大人になると長期的な視野を持って仕事をしなければならない場面も出てきます。しかし、そうであっても結局は小さいことの積み重ねになります。

知っている人も多いとは思いますが、一応中学生が目標にすべき項目を以下にあげておきます

  • 中間・期末テスト・学年末テスト  5回/年
  • 検定試験 漢検・英検・数学検定 各1~2回程度/年
  • 中学校で行われる実力テスト 1~2回程度/年
  • 中学3年生は業者テスト(地域による)
  • その他夏休みの課題チェックテストなど通知表に影響するテストなど

目標の無い学習はモチベーションも上がりませんので、直近の次の目標は何があるのかをしっかりと考えた上で学習しましょう。

検定試験は全員が受けるものではないので、特に他の目標が無ければ申し込みをしてみると良いと思います。3級以上に受かれば内申が上がる場合が多いですので。

申し込みは大手の塾なら大体どこでもできますが、本屋さんやネット等で個人でも全く問題なくできます。

第3位 復習と予習のバランス

中学生のみなさんは勉強において、『予習』と『復習』のどちらが重要だと思いますか?中学生において圧倒的に大切なのは『復習』です。塾などに行かず、自分一人で勉強するならば『復習』のみで十分だとさえ思います。

学校の先生から『予習してきなさい』という課題が出る場合があります。それは、仕方がないので従うしかないでしょう。どうしてもやらなければならない予習は勿論やっても良いですが、残りは全部復習でいいと思います。

主な復習の仕方は以下の通りです。(本来各教科ごとに細かいやり方がありますが、本日はそこが目的の記事ではないので割愛します)

  1. まずは、学習した範囲の教科書を読みなおす。
  2. 大切だと思うところ(太字の部分やその周辺)にマーカーを引く。
  3. 暗記事項はマーカー部分を中心に家庭学習用のノートに書き込んで覚える。学校でノートに写したことがあるならば重要事項を家庭学習ノートに書き写して覚える。
  4. 学校からもらっているワークやプリントをやってみる。間違い直しもする。
  5. 余裕があれば別の問題集や類題を解いてみる。

1科目まずは30分程度でよいと思います。とりあえず3~5教科を毎日上記の方法でやってみてください。特にが大事です!

第4位 やり直しの徹底とミスを減らす工夫

1つ簡単な算数の問題を出します。お子様と一緒に見ているのであればお子さんに答えを言ってもらってください。(一応小4レベルです…)

問 10-8÷2=

・・・

・・・

・・・

・・・

出来ましたか?答えは1…  ではなくて6 ですね。四則計算では加減より乗除が先です。

この問題のポイントは一番最初の数字である10です。思い出していただきたいのは小学校低学年の時、繰り下がりの計算で、引けないときは隣の桁から10を借りるということを習ってきました。いわば10は無敵の数字です。すべての数字を引けますから。『10から数字を引くことは簡単』というイメージが定着しています。先ほども書きましたが、人間は面倒なことより楽なことをしたい動物です。10-8が簡単なので先に計算してしまうというわけです。

ということで、1と答えてしまったお子さんははたしてミスなのでしょうか?小4でも解ける問題です。私はそうは思いません。ここで1と答える生徒はしばらく時間がたつと同じような問題に必ずと言っていいほど引っかかります。ではどうすればいいでしょう?

『あーそうか、またひっかかった。知ってた知ってた。』で済ましてしまわずに、しっかりとやり直しをすると良いと思います。

やり直しにはいくつかやり方がありますが最も効果のあるやり直しの仕方を1つ書きます。先ほどの計算を例にとるならば、

『10から8を最初に引きたいところだけど、計算は先に割り算をやらなければならないから、まずは、8÷2をやる。(-8÷2でも良い)すると4になるから、最後に10から4を引いて6になる。』

という具合に言葉で説明したものをそのままノートに書きます。そしてもう一度

10-8÷2=10-4=6 のように計算をやり直します。

日本語で書いたことで意識の中にしっかりとポイントが残っていきます。後できっと生きてくるでしょう。上記を見てもらえればわかりますが計算だけやり直しても、結局何がポイントなのかモヤッとしてわかりにくいのですが、日本語で書いた部分は見直しても理解できますね。

これを徹底して積み上げていくとミスも減っていきます。

やり直しは、日本語で、間違えたところを説明したものをノートに書くと効果が上がります。

第5位 学習定着率を高める勉強法を会得する

みなさんは『定着率』と聞くと何を思い出すでしょうか?おそらく仕事ですかね。一般的に離職率の反対言葉として使われる言葉ですが私はプライベートでも、よく『学習定着率』という言葉使っています。

勿論、学習定着率という言葉は現実に存在します。 ラーニングピラミッドというものがあり、そこで使われる言葉です。まぁ知らない人が多いですよね。この話をすると長くなるので知りたい方は是非ググってみてくださいw

一言で言うなら、より能動的・主体性が必要な学習ほど学習定着率が高いということを表すものです。

ですが、私が使う学習定着率はちょっとニュアンスが違います。

『頭がいい人』と『悪い人』 どこに違いがあるのか?

色々な議論があります。先天的なもの後天的なもの含めて様々な意見があります。でも、現場で見ている私からすると、『学習したことの定着率が段違い』です

引き出しに例えましょう。例えば頭の中にたくさんの引き出し付きのタンスがあるとします。

頭のいい人は、覚えたことや知識を頭の中のタンスにしまいます。どこに何をしまったのか覚えている(定着率が良い)のでサッと引き出して問題を解くことが出来ます。2段、3段といっぺんに引き出すことさえできますから応用問題もこなすことが出来ます。

しかし頭の悪い人は、 覚えたことや知識を頭の中のタンスにしまいます。 ここまでは一緒です。

しかし、しばらくするとそのタンスの引き出しの中からいつの間にか溶け出してなくなっています。(定着しない)または、いつ、どこの引き出しに何をしまったのか、全くわからなくなってしまいます。ですから問題が解けません。

このように、教えたのにできない、覚えたはずなのに点数が取れない、応用力がないのは学習定着率が低いという原因があります。しかし、その定着率の低さを訓練によってカバーできる勉強法があります。

『筋トレ式勉強法』です。簡単に言えば『短時間セット勉強』ですね。

筋トレは腹筋10回、背筋10回、スクワット10回をワンセットにしてそれを3セットとかやりますよね。あんなイメージです。

例えば今日は数学30分、英語30分、理科30分勉強する予定ならば 数学10分×3 英語10分×3 理科10分×3で行います。

行い方も英語10分⇒数学10分⇒理科10分という風に交互に少しずつ勉強していきます。わざとちょっと忘れる時間をつくるところがミソなので最低2教科以上で実践してみてください。

それと10分はタイマーなどできっちりと計ってください。

忘れる原因の多くは『時間』ですから、忘れそうになる前にもう1回刷り込む、また忘れそうになる前にもう1回刷り込むイメージです。

たくさんのことを覚えようとするとおそらく失敗しますから、きちんとこれだけは覚えるというところを予め決めてトライしてください。1科目を30分ダラダラやるよりもきっと効果があると思います。

最後に

いかがでしたでしょうか?

教科的な内容よりもむしろ勉強のやり方の方にスポットを当てた記事を意識して書きました。昨日の記事もそうですが、部外秘で私オリジナルの内容もふんだんに入っています。

しかし、私はもう決めました。出し惜しみはやめよう。この『みんなのちから』というブログに私のすべてを出し切って、私の集大成にしようと。

読んでくれた方が少しでも幸せになるならば私が生きてこの記事を書いたことに必ず意味があると今は感じています。

多くの生徒達が勉強ができるようになって幸せな未来を歩んでくれることを願わずにいられません。お子さんを応援するご両親も大変だとは思いますが頑張ってください。

私は、これからもみんなのちからになります!

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 では、また。

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